都教育委員会では、外国人留学生を対象として、日本型教育の体験や日本文化、東京の暮らし等に触れることができる留学生の受入モデル事業「東京体験スクール」を実施しています。
 その初回として、平成29年6月18日(日)から29日(木)までの12日間、オーストラリア・クイーンズランド州から生徒15名、引率者2名を受け入れました。

事業概要

時期
  • 平成29年6月18日(日)から29日(木)まで(計12日間)
    学校滞在は、日曜日を除く6月19日(月)から24日(土)まで(計6日間)
受入校
  • 白鷗高等学校
    ※中高一貫校であるため、高校1年生相当である第4学年で受入れ
受入形態
  • 留学生は、ホームステイにより、受入校生徒の自宅に滞在
  • 前半はバディ(ホームステイ先の日本人生徒)と共に白鷗高等学校に滞在し、授業への参加、部活動や掃除等の日本型教育を体験
  • 後半は施設見学、企業訪問、日本文化のワークショップ等を実施

 まず初日は、留学生とホストファミリーに対して、オリエンテーションを実施しました。ホストファミリーには、ホームステイ中、留学生に対して家族の一員として接するため、留学生には日本の生活習慣について知るためのレクチャーが行われました。
 ホストファミリーとの対面の際は、全員が日本語で自己紹介を行いました。

全員が日本語で自己紹介

 2日目からは、白鷗高等学校での生活をスタートさせました。朝礼で歓迎セレモニーを行い1限目の授業では4年生が白鷗高等学校の紹介プレゼンテーションや、留学生が午後の遠足で訪れる浅草・上野・都庁の紹介プレゼンテーションを行いました。3,4限目には留学生は数学や化学の授業に参加し、授業内容に関するプレゼンテーションやゲームを披露してくれました。また、4年生の1クラスでは、STEM教育を推進する引率教員による数学の授業が英語で展開されました。白鷗高等学校の生徒達は最初は不安そうな顔も見られましたが、頼もしく英語でやりとりをしていました。

歓迎セレモニーの様子
頼もしく英語でやりとり
数学の授業が英語で展開

 3日目は留学生が白鷗高等学校の生徒達に混じって数学や化学、日本史、現代文、情報、音楽などの授業を受けました。音楽の授業ではミュージカル「ウェストサイド・ストーリー」の曲を一緒に歌ったり、三味線を弾いてみたりと、楽しい交流ができたようです。
 また、放課後には生徒会執行部が主催する部活動見学ツアーが2日間に渡って開催されました。前日の放課後は一緒にバレーボールをしたり、百人一首部や将棋部など白鷗高等学校の特色のある部活動を見学したりしました。

音楽の授業で楽しい交流
百人一首部の部活動を見学
前日の放課後、一緒にバレーボール

 また、学校滞在中の2日間、放課後に短時間のエクスカージョンを実施しました。浅草では、浅草寺を訪れましたが、日本の伝統的な雰囲気を感じられることから、留学生の満足度も特に高いものでした。
 上野では、国立科学博物館に訪れました。今回の留学生達は、みな理数系の科目に興味があるため、短い時間でしたが、こちらも同様に大変満足をした様子が伺えました。

浅草寺を訪れました

 さらに、東京体験スクールの第一回目として、留学生と日本人バディによる、小池知事への表敬訪問も行いました。訪問では、留学生から知事への質問もあり、「自分たちの年頃だったころ、将来知事のような仕事に就くことを考えたことがあるか」「マルチリンガルであることは、どのように役立つか」といった質問が出されました。

小池知事への表敬訪問
  

 5日目は、留学生は白鷗高等学校で1日を過ごしました。4年生の1クラスは、オーストラリアのSTEM教育を推進する先生による化学の授業を受講しました。化学結合について英語で習うことができ、貴重な経験を得ることができたようです。また、英語科以外の教員も留学生が参加する授業の中ではできるだけ英語を使うようにしている場面も見られ、白鷗高等学校の国際化が進んでいることが感じられました。

オーストラリアのSTEM教育を推進する先生による化学の授業